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2006/11/05

トンマッコルへようこそ

平和なトンマッコル村にやって来た、戦争中の南北兵士たち!
「戦争?そんなことより、イノシシから畑を守らねば!」

あまりにも純粋で楽しく、あまりにも残酷で悲しいファンタジー

Dongmakgolps

原題
  「웰컴 투 동막골」
  (ウェルカム トゥ トンマッコル)

出演
  リ・スファ:チョン・ジェヨン(정재영)「小さな恋のステップ」
  ピョ・ヒョンチョル:シン・ハギュン(신하균)「JSA」
  ヨイル:カン・ヘジョン(강혜정)「オールド・ボーイ」
  チャン・ヨンヒ:イム・ハリョン(임하룡)「ビッグ・スィンドル」
  ムン・サンサン:ソ・ジェギョン(서재경)「春夏秋冬そして春」
  ソ・テッキ:リュ・ドグァン(류덕환)「マイ・リトル・ブライド」
  スミス:スティーブ・テシュラー(Steve Taschler)

激戦が繰り広げられる朝鮮戦争のまっ只中。
韓国軍に追撃されて壊滅寸前の人民軍兵士と、部隊から離れた韓国軍兵士が山奥の小さな集落で遭遇してしまう。しかもそこには、偵察機が故障し墜落したために手当てを受けている連合軍の兵士までいたのだ。
銃と手榴弾を手に睨みあう両軍の兵士たち。。しかし、村人にはそんな事より、畑を荒らすイノシシ対策の方が重要だった。

睨みあいの最中、手榴弾で村の食糧蔵を破壊してしまった兵士たちは、お詫びに畑仕事を手伝うコトに。。
イノシシ退治に成功した兵士たちは、次第に打ち解けていくが...
連合軍による掃討作戦で村が爆撃されると知った韓国軍・人民軍・連合軍の兵士たちは、村を守るための“囮作戦”を決行する。。





うううっ.....泣いた~!(T^T)

あまりにも純粋な村人たち...彼らを救うために立ち上がる韓国軍・人民軍・連合軍の兵士たち。。
今年観た映画の中でも、最高傑作に値するんじゃないでしょうか。

気になるのは、私だけが笑ってるシーンがあったこと。。
視点がズレてたのかなぁ?(-_-;)

戦争によって傷ついた心を持ち、それでも敵と対峙すれば殺さなければならない兵士たち。。
そんな彼らが訪れた小さな村“トンマッコル”では、戦争を知らない純粋な村人たちが自給自足の穏やかな日々を送っている。
村の大事な食糧を手榴弾で破壊してしまった償いとして、村人の畑仕事を手伝う韓国軍兵士と人民軍兵士。村人と交流していくうちに、いがみ合う事の虚しさを実感していくのも束の間...

リ・スンファ役のチョン・ジェヨン...
男気漂う役柄は、「シルミド」に通じるものを感じます。
Dongmakgol006
半数以上が負傷した中隊を率いるスファは、副官の「負傷兵を射殺して撤退しよう」という言葉にも耳を貸さない。
韓国軍の追撃に遭い、2人の部下を残し壊滅した中隊。命からがら山中へ逃げ延びた3人は、そこで一人の少女と出会った。少女に集落へ案内させたスファたちだが、反対方向から来た韓国軍兵士の姿を見て逆上する。
手榴弾を手に対峙するスファたち。。だが、そのせいで村の食糧を爆破してしまったため、村人の畑仕事を手伝うことにした。。
 スファは、「負傷して歩けない兵士は射殺しろ」という命令に背き、全員を帰還させようとする責任感の強い将校なんですね。トンマッコルでも、敵意剥き出しの韓国軍兵士に対して、自分から話しかけて打ち解けようとしています。

ピョ・ヒョンチョル役のシン・ハギュン...
セリフも少なめだし、殆ど笑い顔も見せないけど...あの存在感は流石ハギュンですね!!
Dongmakgol004
戦争による避難民が大挙して渡っている橋の爆破命令を受けたピョ少尉だが、避難民を殺してしまう命令を遂行出来ず拒んでいた。しかし...命令に逆らえなかったヒョンチョルは、自らを責めて自決しようとする。
何の因果か自害を止められたヒョンチョルは、迷子の衛生兵と共にトンマッコルへとやって来た。だがそこには人民軍兵士の姿があったのだ。
スファたち人民軍兵士に敵意剥き出しだったヒョンチョルだが、イノシシに追われた村の子供を救うための連携プレーが功を奏し、次第に心を開いていくのだった。。
 ヒョンチョルもまた、戦争故に人命を無視した命令を拒むのだけど...結局は橋を爆破してしまう。その事が彼から“笑顔”を奪ってしまうんですね。

ヨイル役のカン・ヘジョン...
う~ん...良いのか悪いのか、この役似合いすぎ(苦笑)
Dongmakgol003
少し頭の弱いヨイル。銃を構える韓国軍兵士に対して手榴弾を握る人民軍兵士。彼らが長い時間睨み合い疲れてきた隙に、手榴弾の安全ピンを抜いてしまう。手榴弾の安全ピンも、ヨイルにはキレイな指輪だったのだ。
村の子供からは「バカ」と言われても、純粋な心を持ったヨイルだが...スミス救出のためにやって来た連合軍兵士によって、彼女に悲劇が舞い落ちる。。
 ヨイルはこの映画の中での“平和の象徴”だったように思えます。頭が弱く何も知らないけど、蝶のように自由な姿の彼女には...なんとなく心が和むんだけど、あまりにも可哀想でした。ㅠ.ㅠ

スミス役のスティーブ・テシュラー...
特に有名な俳優さんではないようですね。
Dongmakgol005
偵察中に飛行機が故障して墜落...トンマッコルの村人に命を救われたスミスは、言葉が通じない事に苛立っていた。村へやって来たヒョンチョルたちを見て、自分を救出にきてくれたのかと勘違いし、さらに苛立ちは増していく。
言葉は通じないが、傷の手当を手厚く施してくれる村人たちに安らぎを感じ、傷が治ると彼らにフットボールを教えるようになる。
村人や南北の兵士たちとも心通わせていくスミスだが、連合軍本部は彼が人民軍に撃墜されたと思っていた。自分を救出するためにやって来た特殊部隊から、「村を爆撃する」と聞いたスミスは...南北の兵士たちを集めてある作戦を計画する。。
 スミスにとっては、ただの災難だったワケですが...物語の展開には、彼が大きく影響しています。

トンマッコルの村人たちに解けこみ、敵対していた気持ちも薄らいだスファやヒョンチョルたち。
しかし、スミス救出にやって来た連合軍兵士による村人への酷い仕打ちと、村への爆撃計画を知った彼らは...スミスが発見した連合軍輸送機の残骸の中から武器を持ち出し、偽の人民軍対空部隊となって村を救おうと決意する!

前半は...敵と対峙する兵士たちの緊張感から、次第に村に解けこんで和んでいく様子をコミカルさを交えて描いています。
イノシシに追われた少年を救うシーンでは、思わず「スウィング・ガールズ」での同様のシーンを思い浮かべてしまいました。^^;;
この後で...スファと少年の母親とのロマンスが匂ってくるんですけどねぇ。。
そして後半...すでに村の一員として認められ、村から離れがたくなってしまった6人の兵士たちの複雑な思いが感じられます。
村の祭りの夜、パラシュートで降下してきた連合軍特殊部隊によって、危機感に怯える南北兵士たち。村長を守るために立ち向かうものの...ヨイルが銃弾を受けてしまい。。

この映画は、ファンタジーであり人間ドラマであるのだけれど...
戦争の虚しさを訴えている反戦映画とも感じます。
愛する者を守るため、平和な世界を守るため、自らを犠牲にしなければならない兵士たちの姿も感じられます。
スファが村長に訊ねた「どうすれば村長のような指導力が持てますか?」という言葉に対し、村長が答えた一言...「たくさん食べさせること」
そのくせ、退治したイノシシは食べない村人。。
村人にとってイノシシは、追い払うだけで殺すことを考えたことはなかったようです。
なんだかそれだけで、トンマッコルが如何に平和か...というのが感じられました。

ラストシーンは...涙が止まりませんでした。
「愛するモノを守りたい…」
爆撃に涙を流すスミスと、爆撃で赤く染まる空に歓喜するトンマッコルの村人たち。。
アカン...書きながら泣いてしまう。。

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コメント

ご覧になりましたね(涙)。
私の中でも今年観た中では指折りですね。

個人レベルではみんないい人なんですよ。
村長に暴力をふるった連合軍の兵士だって
きっと良き父、良い夫。
戦争という枠組みの中では・・・。

ヨイルは・・・
>う~ん...良いのか悪いのか、この役似合いすぎ(苦笑)
でもオイシイ役ですよね、出番も多いし。

それにしても「スウィング・ガールズ」といい、
イノシシ恐るべし(笑)。
ところでmakotoさんだけが笑ってるシーンって?
何だか気になります・・・。

投稿: sannkeneko | 2006/11/05 21:01

こんばんは
この映画の解説でトンマッコルにも意味があるとのことでしたが失念してしまいました。^^;

韓国では実際に「スウィング・ガールズ」の盗作ではないかと騒がれたみたいですが、沈静化したようです。

戦争と平和だけを描いているようにも思えそうですが実際は価値観の違うものをどう受け入れるか、弱いものを強いものが淘汰していいのかということも表現しているように思えます。
そしてこの村は先進文明に侵されていない中立の立場の場所で、無垢な生活の勧めのようにも感じました。
あくせく働く都会人への警告なのでしょうか。

投稿: SOPHIL | 2006/11/05 21:18

>sannkenekoさん、こんばんは~!
遅ればせながら観てきました。
もォ...涙がポロポロこぼれちゃいましたㅠ.ㅠ

連合軍側の兵士も、米軍の作戦に対して「待った」をかけたりしてたんですけどね。
いかなる状況でも、非情にならざるを得ないのが戦争なんでしょうね。
登場人物が皆、人間味ある描き方をされてたのは良かったです。

ヨイルは...ある意味、村の代表だったのかもしれませんね。
確かにオイシ過ぎです(苦笑)

あのイノシシって、めちゃくちゃ大きく感じませんでしたか?^^;;
「スウィング…」ではストップモーションでしたが、「トンマッコル…」ではスローモーションで描かれてて、迫力を感じました!
私だけが笑ってたトコロ...
三ヶ所ほどあったんですけど、どんなシーンだったか...今思い出せないッ!?(汗・汗)

投稿: makoto | 2006/11/05 21:26

>SOPHILさん、こんばんは~!
トンマッコルの意味は...確かにちょっとアレでしたね(苦笑)

 ≫韓国では実際に「スウィング・ガールズ」の...
あ...やっぱりそう思われてたんだ(-_-;)
誰が見てもイメージがダブってしまうシーンだったんですね。

価値観が全く違うものを受け入れる姿勢は、見習うべき点でしょうね。なかなか難しいですが...
単に戦争を批判するだけではない、さまざまな思いが描かれていますね。
文明社会に慣れてしまった我々には、トンマッコル村のような生活が出来るかどうか...分かりませんけど、争いや諍いの無い世界は憧れます。
疲れきった都会人の思考は、劇中の連合軍(米軍)のような感じなのでしょうかねぇ。。(>_<)

投稿: makoto | 2006/11/05 21:40

こんばんは~퍼가요の意味教えていただきありがとうございました。

この映画私、なぜか泣けませんでした。泣くより唸ってしまったというか…
もし日本でこの映画を作ったらラストはどうなっていただろう?とか、やはり敵が来たからには戦わねばならないのか?とか、2度見ましたがもう一度見たいです。

makotoさんだけが笑っていたシーンどこでしょう?
気になりますね。

投稿: サラやん | 2006/11/05 22:44

makotoさん、こんばんは。
本当に、今年日本で公開された韓国映画の中でも屈指の作品でしたね。
おなじみの分断ネタを下敷きにしつつも、エンターテイメントに徹した
ところが凄いと思います。
アメリカ軍の描き方も、典型的というか、もろに批判的だったのが
いさぎよい感じがしました。
アメリカ軍だけは、何の人間味もないものとして描かれていましたね。
日本映画にはできないことが韓国映画にはさらりとやってのけられた
ところに、私は嫉妬すら覚えてしまいました。

投稿: 丞相 | 2006/11/05 22:45

>サラやんさん、こんばんは~!
こちらこそ「퍼가요」は勉強になりました。^^

私...最近涙もろいですからねぇ(苦笑)
ちょっとしたコトでもスグ泣くし。。

 ≫もし日本でこの映画を作ったら...
正直言って、私は「これは韓国以外では作れないなぁ」って思いましたよ。
日本人の感覚では、この展開は表現できないような気がしました。

私だけが笑ってたシーン...
思い出すのは人民軍の年長兵士が“何か”した時なんですよねぇ。。
何だったかなぁ...(ーー;)

投稿: makoto | 2006/11/05 23:00

>丞相さん、こんばんは~!
ホント、間違いなく今年のベスト3に入りますね!!
朝鮮戦争での友軍であるアメリカ軍を完全に批判的に描いているのは、日本では出来ない描写じゃないでしょうか。
『グエムル』でも、アメリカ軍の人間味の無さを描いていましたが、この映画では更に悪者にしてましたね。
村人と接したスミスだけは...人の心を持っていましたが。。

ある種、保守的な日本映画に比べたら、今の韓国映画には「怖いものなし」的な感覚さえ覚えます。
(それが『韓半島』のようになるのは困りもんですが)
嫉妬したくなる気持ち...分かりますよ、ホント。。

投稿: makoto | 2006/11/05 23:17

makotoさん、こんにちは!
ご覧になられたのですね~♪
私も前売りを買ってはいるのですが、いまだ、行けてなくて・・・。
でも、必ず、観に行きます!
その時は、また、お邪魔させて下さいね。

えっと・・・また、バトンをお持ちしてしまったのですが・・・。
もし、良ければ、お願いします。
お忙しいでしょうし、スルーでも構いませんので・・・!

投稿: | 2006/11/09 13:16

空さん、こんばんは~!
ウチの地元の劇場では、公開最初の週は一日4回上映だったのに、2週目からは一日2回上映になったんですよ。
「もしかして早々に終わっちゃうかも!?」と思って、焦って観に行きました(苦笑)
前売り券...無駄にならないよう気をつけて、早めに観に行ってくださいね~!^^

バトンの件...「指定バトン」ですね。
難しそうなので時間がかかりそうですが、受け取らせていただきます!
あ...私でストップしちゃうかもしれませんけど、ご了承願います。^^;;

投稿: makoto | 2006/11/09 21:10

makotoさん、こんにちは~
今週末はMy韓国ブームです(笑)
これも観ようか迷っていましたが、観てよかった。
とても感動しました!
人間の愚かさと優しさを再確認した、辛くて可笑しくて優しくなる映画でした。
イノシシを食べるという観念がない村人のおおらかさを描いた原案者(?)にも感心しました。
久石譲の音楽も素晴らしかったですよね。
入手して子供にも観せようと思います。
TBは今夜は失敗でしたがまたトライさせてくださいね。

投稿: fizz♪ | 2007/06/18 01:03

>fizz♪さん、こんばんは~!
週末は韓国映画を堪能されましたね♪^^
この『トンマッコル・・』は、去年私が観た映画の中でも最高級の作品でしたよ。
コミカルに...だけど辛くて悲しくて...そして国や思想を越えた優しさに涙でした。。

 ≫イノシシを食べるという観念がない村人...
イノシシは畑を荒らすだけ。追い払えばいい(苦笑)こんなトコロにも、無益な血を流す必要はないっていう訓示があったんでしょうね。
久石譲の音楽も、物語に合ってて評判良かったですからね~!

 ≫入手して子供にも観せようと思います。
是非、そうしてください!^^
私も予約してDVDを買いました。しかし...いまだに未開封のままだけど。。^^;;

TBの不具合は、毎度申し訳ないです<(_ _)>

投稿: makoto | 2007/06/18 21:39

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