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2005/11/14

『親切なクムジャさん』劇場にて

復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く...復讐三部作完結編
親切なクムジャさん」を観てきました!
待ちに待った劇場公開ですから、その期待度も高し!!

geumjassi_p

原題
  「친절한 금자씨」
  (親切なクムジャさん)

出演
  イ・クムジャ:イ・ヨンエ(이영애)「ラスト・プレゼント」
  ペク先生:チェ・ミンシク(최민식)「オールド・ボーイ」
  チェ班長:ナム・イル(남일우)
  ジェニー:クォン・イェヨン(권예영)

誘拐殺人の罪で服役していたイ・クムジャが、13年の刑期を終え出所した。
服役中...彼女はその美貌と、“人助け”で「親切なクムジャさん」と呼ばれていた。

クムジャは、先に出所した囚人仲間の所を訪ねる。
誰もが皆...クムジャの出所を喜んだ。
<クムジャさんの頼みを断る者はいない>
それは...彼女が“親切なクムジャさん”であったと同時に、“第二の魔女”とも呼ばれていたからだった。

出所したクムジャは...「親切は やめたの」と言い、本来の目的のために行動を起こす。
その目的とは...
彼女を裏切り、彼女一人に罪を押し付けたペク先生への復讐だった。
クムジャは...壮絶な復讐劇を開始した。。





パク・チャヌク監督の復讐三部作完結編...しかも、イ・ヨンエ主演による復讐劇ということで、ずっと前から見たかった作品でした。

色々なところで評価を見ると...かなり厳しいご意見が多いようです。
でも、私は三部作の締めくくりとして、最高の作品だと思いますね!
前二作品と比べると、過激な描写は和らげてありましたが...
だからと言って、決して生やさしいものではありません!!
【R-15指定】されているのも...うなずけます。
ちなみに...
韓国では【R-18指定】されてました。

復讐者に憐れみを」のように、目を背けたくなるような描写はありませんが...
視覚的な残酷さよりも、連想によって...そのエグさを想像してしまう作りになってます。
視覚的な衝撃を求めてしまうと、ガッカリするでしょう。
しかし、衝撃度で言えば...「オールド・ボーイ」の上をいってるのではないでしょうか。。
もォ...冒頭から「グゥ~ッ」っと、引き込まれていきます。
あのオープニングは...美しくもあり、これから起こる残忍な出来事を象徴しているようでもあり...
稀に見る映像美ではないでしょうか。

復讐の目的がハッキリしていて、とても分かりやすかったですね。
以前、韓国人の友達は「難しいです」と言ってましたが...「オールド・ボーイ」より、ずっと分かりやすいですよ。

この作品も、“誘拐”が絡んでます。
その中で、「誘拐には、良い誘拐と悪い誘拐がある」というセリフが出てきます。
これは「復讐者に...」でも使われたセリフですね。
一連の“復讐劇”の関連性が見え隠れするセリフでした。

イ・クムジャ役のイ・ヨンエ...
とにかくスゴイ!!の一言ですよ。
刑務所で服役中のクムジャは、“親切なクムジャさん”の名の通り...やわらかく優しい表情を見せています。
まぁ...実はこの“親切”の意味が、予想外だったのですが(苦笑)
geumjassi3
「ご飯をたくさん食べて、薬もたくさん飲んで...早く死んでね」(・_・;)

出所したとたん...彼女は変貌します。
出所を出迎えた伝道師が、お決まりの豆腐をクムジャに差し出すのですが...
あ...あまり言わない方がいいですね。^^;;
とにかく!!
「こんなイ・ヨンエ...見たことがない!!」ってくらい、彼女の顔が恐ろしく感じられます。
途中...「誰?本当にイ・ヨンエ?」って思いたくなるくらい、醜くグロテスクなまでに狂気に満ちた顔になって。。
でも...そんな中にも、クムジャが背負ってきた過酷な悲しみが...映し出されています。
geumjassi2

さて、ペク先生役のチェ・ミンシクですが...
う~ん...ちょっとビックリしたシーンがありました。。
彼の凶悪性・残忍性は...殆ど描かれていないように見えますが、実は所々で見えてるんですよね。
突然...さも当たり前のように、あるコトを行動に移す姿は...それまでのチェ・ミンシクのキャラクターには無かったように感じたけど。。
どうでしょう?^^;;

ラスト...ペク先生への復讐のクライマックス...
復讐の手段は...かなり衝撃的でしたね。
「もしかして...」
その後に起こる惨劇を想像すると...恐ろしくなります。
でも、ある意味「本当の復讐とは、こういうもの」と感じさせられました。
そういった意味では、復讐劇最終章としての結論であり、最も完成された“復讐”だと思います。

そして、完結編とのことで...前2作品の主要登場人物がカメオ出演しているのにも注目ですね!^^
チェ・ミンシクは別として...
ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ユ・ジテ...
彼らが登場する場面では、思わず姿勢を正してしまいますから(笑)
ちなみに...
カン・ヘジョンも、ある役で出演していたそうですが...気付きませんでした。。

美しい...グロテスク...残酷...
私としては、復讐三部作の中では最高傑作だと思いますが...全ての人に薦められる映画ではありません!
残忍さも、三部作中最高だと思いますし...お婆さんのハサミ...恨みがこもってます。。
あまりにも大きな銃声...(この銃も美しさと執念の象徴ですが)
復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」を未見の方は、覚悟して観なければならないでしょうね。

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韓国映画・さ行」カテゴリの記事

コメント

私は別にこの作品がダメだとは思わないし、作品の完成度は確かにこれが一番だと思います。ただ、この作り方だと視点の持って行き方で評価がわかれるのはやっぱり仕方ないんだなぁといろんなブログを読んで感じました。遺族に復讐させた意図はわかるんですけど、私はあの場面はブラックユーモアとしてウケまくってたから、きっとポイントがずれたんですね。

都合さえつけばもう一度観に行くつもりなので、その時はたぶん印象が変わるんじゃないかと思ってます。

投稿: かのん | 2005/11/14 08:37

makotoさん見てきたんですね。
>全ての人に薦められる映画ではありません!
まさにその通りですね。

見てきた直後に私のブログに感想書いたので、最初は復讐の衝撃度にちょっと驚かされましたが、時間が経って良く考えると、
復讐する家族達が・・・どこか滑稽に思えてきて、1家族だけが貧乏で他は裕福そうだったのにクムジャさんが作ったケーキを美味しいといって食べながら・・・・貧乏な被害者家族が口座番号を書いた紙を差し出したら、みな差し出した時・・・思わず笑ってしまいました。
結局クムジャさんがずっと考えてきた復讐を果たして被害者家族は復讐の満足感を感じていても、クムジャさんは癒されなさを感じていたのではないかと思いました。本当にどこまで行っても親切なクムジャさんなのだと思いました。だから私の評価は今なかなか面白い映画だったなと思えるよになりましたね。パク・チャヌク監督恐るべしです。
でも流石に前2作を見る勇気がありません・・・・!

投稿: RANRAN | 2005/11/14 09:18

仏の哲学者、ジル・ドゥルーズはプルーストの小説「失われた時を求めて」に現れる`語り手`の狂気の現前を、自らの存在を知覚しない蜘蛛と巣のイメージを用いてこう言っています

蜘蛛の巣は絶えず生成しながら、その巣を揺らす(獲物がかかる)振動によってのみ現れる信号において、蜘蛛はその獲物の実在を`信じる`のだと
全体が最初にあるのではなく、移動し捕らえた`切片`においてのみ`現れる`全体・・

クムジャにとっての`親切`も、まさに獲物が捉えられていく進行中の巣であり、その`親切`に触れた者において`現れる`それぞれの罪人たちの`全体`こそ、クムジャの`親切`が`何を`約束し、そして`何を`巡るものなのか?の、最も核となるテーマではないでしょうか?
それはクムジャ自身が13年もの間捕えられてきた、謂れの無い狂気そのものの巣にかかったコトから始まっているのですね

このように考えると、実はパク・チャヌク監督とは`復讐を巡る`監督ではなく`監禁を巡る`監督ではないか、と考えてしまうのです

この映画は最初から、あらゆる`親切`が切片化されては分け与えられています
刑期中の`親切なクムジャさん`から出所後の`小指`の契り(苦笑)、そして猛烈な勢いでペク先生の髪を切り刻むクムジャには、狂気の現前として抑えきれない`親切`への忠誠がある・・
最後にはまるで`原罪`としてのペク先生自身を、ケーキという甘い`肉`に切り分けて食すという、クムジャなりの`美学`を貫徹する・・

親切とは常に`複数`において現れ、交換されるもの
そしてクムジャにおいては、`親切`は狂気において保証されているのではないでしょうか・・

あ、子供について言うスペースが無い・・(汗)

投稿: リゾーム | 2005/11/14 20:50

こんばんは、makotoさん。
私はなかなか満足できたのですが、『オールド・ボーイ』ほどの衝撃度は
感じませんでした。復讐三部作のうちでは、これが一番人に勧めやすいのですが、
チェ・ミンシクのあのシーンはちょっとキツイかも・・・
じっくりと思い返せば、この作品は復讐への「迷い」そのものがテーマだったような
気もします。誰であれ、時間をかけて殺していましたから。
スケジュールの都合で無理だったようですが、ペ・ドゥナもカメオ出演して
ほしかったですね。

投稿: 丞相 | 2005/11/14 22:48

>かのんさんへ

そうなんですよねぇ。。色々な方のブログを拝見してみると、視点の置き場が人それぞれのようでした。
前2作品のような視覚的衝撃度を求めた方は、その描写の薄さにガッカリされたようです。復讐の手段を見た目の残忍さより、優雅さを優先した結果...その部分の評価が分かれてしまったのかもしれませんね。
遺族の復讐シーン...確かにクスッと笑ってしまうトコロが多かったです(苦笑)
私も視点を変えて、もう一度観てみようと思いました。

>RANRANさんへ

視覚的には、復讐の衝撃度は和らいでるんですけどね。^^;
被害者家族がクムジャさんから真犯人を知らされ、復讐に参加する過程から...やり遂げた後の一体感は、妙な雰囲気でした。
あの貧乏被害者家族...^^;; 彼らはちょっとコミカルでしたよね。口座番号のメモを渡した時...一瞬「要求したシーンがあったっけ?」って考えてしまいましたが(苦笑)
クムジャさんは、最期に銃弾を撃ちこみましたが...彼女なりのケジメのようにも受け取れました。自分が受けた屈辱よりも、子供たちの命の方が重かったんでしょうね。
前2作...お薦めは出来ませんが、見る価値はある映画ですよ!^^;;

投稿: makoto | 2005/11/15 00:54

>リゾームさんへ

う~ん...蜘蛛の巣ですか。。
クムジャさんから“親切”を受けた人間は、彼女から逃れられなくなってしまったようだし...
彼女の“親切”は、すべて復讐のための下準備の一つにすぎなかった。。ワケですね。
誘拐、監禁、復讐...
パク・チャヌク監督の復讐劇には、どれも欠かせないもののようですが...
やはり監禁という手段は、必須項目なんですね。
ラストの白いケーキ...
クムジャさんにとって、それは“豆腐”とは比べ物にならない...純白な心に戻るための癒しであると共に、自分にとってペク先生への復讐は、子供たちの親からすれば“些細な事”であったという悲壮感の表れだったのか。。
復讐とは...結局悲しみと空虚感しか残らないものだと言いたかったのかもしれませんね。

>丞相さんへ

視覚的衝撃度から言えば、「オールド・ボーイ」や「復讐者に憐れみを」の方が上だと思います。
でも、復讐手段の衝撃度では...私はこちらの方が上だと感じました。
正直、あのように被害者家族が出てくるとは予想してませんでしたし...その家族らが復讐に加担する...しかも、次の人のために“生かさず殺さず”という手段をとって。。
私的には、仇討ちに似た復讐本来の姿に思えたんですよねぇ。
復讐することへの「迷い」は、復讐者全員に表れていたと思います。
皆さんの意見や評価を見ると、一度見ただけでは全てを理解することは不可能なんじゃないかと思います。
やはりこれは、視点を変えて再度見なければいけないようで...^^;;
チェ・ミンシクの例のシーン...これはR-18でも良かったんじゃないかと...^^;;別の意味で衝撃的でした。
ペ・ドゥナだけが...ホント残念でした。

投稿: makoto | 2005/11/15 01:18

どもですー

makotoさんの言われるように、復讐が悲しみと空虚感しか残さないのだとしたら、クムジャにとって取り戻したかったものって、実は失われた顔なんじゃないか、と思うんですよね

クムジャって一体何者なの?と問い始めると、
その印象はあまりにも薄いんですよ
`クムジャ=ヨンエ`という組み合わせから、この映画のイ・ヨンエでなければならなかった部分に、その顔のコード化があげられるのでは?

監督は`意外性`というものが、すでに組み上げられたものの中から上昇することの中においてのみ、意外なものは達成できると考えていたんじゃないでしょうか・・
それがこの映画では、復讐の連鎖として得体のしれない狂気に絡め取られる姿を描く

冒頭から`美人誘拐犯`としてクロースアップされてしまうクムジャの顔は、そのまま周到に配置される`親切な`存在として、その隠蔽される顔の意外性に自らの像を確かめていく
`復讐`は美しく達成されねばならない・・みたいなコト、言ってませんでしたっけ?(違う?)

この顔のコードを決定する`群れ`として、クムジャに協力する人たちと、あの`拉致被害者`をそれぞれ置いてみると結構判り易いのかも・・

娘を引き取って手元に置いておきたかったのは、そんな空っぽなクムジャの顔を埋める存在として設定したのかな?
`原罪`であるペク先生の`通訳`を介して会話させるあのシーン、顔を取り払った時に現れるコミュニケーションの困難さを示すという意味では、かなり秀逸だと思いました

後半に拉致被害者へと`私刑`を預けるクムジャの顔は半分コートで隠されて、ますますその
`復讐`が被害者へと移行するのと対照的に、クムジャの`動機の無さ`が強調されていると感じましたね
死体となったペク先生の顔に向けられた銃弾は`待つ`ことがない・・まるで悪夢は直ぐにでも消し去るかの如く・・
犬になったペク先生に向けられた銃弾は、1発目を空にしておくことで、その恐怖の顔を見たいが為の`待機`の快楽があったハズなのです

ダブルアクションの銃への`こだわり`と、中心の無い狂気の周囲からの上昇・・

そしてクムジャに残されていたのは、13年の狂気に`感染`させられた果ての醜い顔で睨みつけることにしかなかった・・(この長いアップは、あの`復讐の`メイクという`美学`と対立するものと考えます)

最後に白いケーキへと顔を突っ込むことで、もう一度その顔を書き換えたかったのでしょうか
そこでは白さを`見る`ことよりも、ケーキの`甘さ`の印象だけが残っていて欲しい、みたいな・・

いやー、これ以外でもホントにストーリーの穴があちこちで口を開けているんですよねぇ・・

投稿: リゾーム | 2005/11/15 19:48

TB・コメントありがとうございましたっ!!
待ちに待ったこの作品がいよいよ公開ですねっ!!

「パク・チャヌク監督 復讐3部作の完結篇」として
最高の作品でしたっ!!
この作品は、前2作を未見の人だとキツイですね。
内容的にも、理解度的にも。。。

この作品、まだまだ理解し切れてないので、
また明日、観に行こうと思ってます。

投稿: たまご刑事 | 2005/11/15 20:35

>リゾームさんへ

もともと、この映画は“イ・ヨンエありき”で作られたそうですが...
やはり“クムジャさん”の美しさと、復讐することの醜さのギャップを埋められるのは、イ・ヨンエしかいなかったのでしょう。
この映画の中で、“顔”は確かに重要なポイントをしめてると思います。それは、主だった登場人物の不必要なまでのアップにも象徴されてましたから。
ブラックレザーのコートは、クムジャにとって復讐者としての表現だったのかもしれませんが、そこで顔を覆い隠したのは...彼女の心理的変化がもたらしたものではないでしょうか。
遺族と自分の復讐を天秤にかけた時、彼女の復讐の炎は燃え尽きたのかもしれません。
ダブルアクションの銃は...
実は私...『マッド・マックス』を連想しました。
マックスの復讐の象徴が、二連装のショットガンでしたから。。
『マッド・マックス』では、“狂気”の象徴でしたが、『クムジャさん』では、銀細工によって、“美しさ”の象徴になっていたようです。
そして、白いケーキに顔を埋めるのは...
全ての復讐の終結であり、真っ白な自分の“顔”に戻るための叫びだったのでしょうね。

>たまご刑事さんへ

ホント、待ちに待って...ようやく堪能できました!!(笑)
三部作の完結として、本当に素晴らしい完成度でしたよね!
前2作を見てない方も多いようで、そういった方たちは...あまりにもショッキングな映画に感じたようで ^^;;
う~ん、『復讐者に...』での“アキレス腱切り”に耐えられかも(苦笑)
でも...皆さんの意見や感想を見ると、私自身どこか見逃してる部分があるような気がして...
私も上映期間中、もう一度観に行くつもりです^^;;

投稿: makoto | 2005/11/16 02:49

makotoさん、こんばんはー

`マッドマックス`!!
コレ、特に2ではマックスが実際に手にして撃ったのって、トレーラーから屋根の上の敵へ、そして身を乗り出して追ってくる車へ、の2回だけじゃなかったでしたっけ?
後は装填されたフリして脅したり、弾薬が不良だったりと、入れ物としての力(銃)の周りをうろうろしながら、弾薬と燃料に食料という`生命線`への希求をそのまま、自らの身体をエサにして賄うというアイロニーですよね

おっと・・クムジャさんだった(汗)
この顔という問題と、この映画での聖母のように振舞うクムジャさんの顔が、ついつい`神の顔を考える`というような(実際かなり宗教的コードを扱っているのでは?)、レヴィナス的な死を誘い出す顔ともいえますね
makotoさん言われるように、この映画で出てくるあらゆる顔のアップはどこかグロテスクで、`耐え難いもの`として提示されている
そんな中で唯一あのケーキ屋の若い男だけが、まだ去勢をしらないような可愛らしい無垢な姿を晒している(ある種不自然なほどに整ってましたネ)
何だったっけ?・・クムジャさんが不可解ながら印象的なセリフを言ってたんですよねぇ・・

あ・・実は僕も少々記憶が曖昧になってきているので、もう一度見に行こうと思っております

投稿: リゾーム | 2005/11/17 22:03

観てきました。
個人的には、「オールド・ボーイ」の残酷描写より、クムジャさんの方が痛かったよ~
思わず、劇場でワンワン泣き出したくなりました。
が、ストーリーは本当に面白かった!
リズムもいいし、音楽の使いかたや、居心地の悪くなるような映像美もすごかった。
パク・チャヌク監督、やはりすごい人です。
でも、次はぜひ、「JSA」のようなタイプの映画をまた作ってほしい。

投稿: RYUYA | 2005/11/17 22:57

>リゾームさんへ

『マッド・マックス2』では、銃は“復讐”の象徴から、“護身”の道具になってしまいましたね。
まともな銃弾で撃ったのは、ヒューマンガス一味と対決した時の2発だけでした。
パク・チャヌク監督が、マックスの銃を意識してたかは謎ですが...
二連装というのは、どこか意味深な気がします。

さて、『クムジャさん』で宗教色が色濃く出ていたのは、監督自身の狙いだったようです。
あえて宗教的なイメージを前面に押し出したそうですから。
ケーキ屋の少年は...純粋無垢でありながら、大人の色気に魅了されて、結局クムジャと寝てしまって...禁断の果実を食べたアダムになってしまったのか...な?(苦笑)
私も、もう一度観に行くつもりです。^^

>RYUYAさんへ

血生臭さは、『クムジャさん』の方が上でしたねぇ(>_<)
 ≫劇場でワンワン泣き出したくなりました。
分かります!!
実は私も泣きそうになりましたから!^^;;
でも、この映画で泣きそう(泣いた)って話しは聞かなくて...もしかして私は「感性がズレてるのかなぁ?」なんて思いましたよ。
仲間がいて嬉しいですわ(笑)
とにかく、三部作の中では全てにおいて、一番完成度が高い作品だと思いますね。
パク・チャヌク監督の次回作も、やはり女性が主役らしいですが...
やっぱり監督独特の“人間模様”が描かれるんでしょうかね。^^

投稿: makoto | 2005/11/18 01:56

こんばんは

二連装・・しかもハンドメイドで銃身の精度が低いからなのか、クムジャには短射程で使って欲しい、みたいなコトを言ってましたネ

僕だったらもっと徹底して、銃弾も二発しか作れなかったという設定にしたかったかなあ・・
ペク先生を拘禁して、いつでも仕留める用意は出来ている・・しかし`運命`は二発だけ

しかしクムジャは椅子に縛り付けては振り回したり叩いたり、銃で脅したりすれど、まるで置石の如くに`原罪`という存在の重さに逆に振り回されている(ミンシク氏はホントに重そ・・笑)

何というか・・恨みを持続する力というのは、相当に疲れると思うんですよね(笑)
むしろ日々忘れていってしまうことに対して`捏造`していくことで、明晰に`罪`として断罪しようとする力に対抗する
うーん・・ココらへんはもう一度見て、改めて考えてみまっす

あの少年はアダム・・ですか(笑)
じゃあ処女懐胎したというマリアの胎動を通って生まれてきた元祖`マザーファッカー`キリストに値するのは、クムジャの娘ですか!?(爆)
だってクムジャの最初の相手は判らないのだから・・(謎)ホントに`処女懐胎`してたりして(驚)

でも僕はここでさらに想像するのです・・
本当はクムジャはペク先生と共謀して、一度は娘を`処理`しようとしていたんじゃないか、と・・
もちろんクムジャはペク先生の罪を被って服役をしたワケなんですが・・
クムジャの贖罪は、その`親切`の度合いが大きいほど重いのでしょうね、きっと・・

投稿: リゾーム | 2005/11/18 21:40

マッド・マックスVSクムジャさん
マックスの銃は、水平2連の散弾銃。
クムジャさんのは、水平2連の拳銃でしたね。

クムジャさんは銃のデザインにかなり思い入れがあるようで、「何でも可愛くなければ」と。
人殺しの道具を可愛くデザインしようとする、そのこだわりが怖かったです。

マックスは・・・
パート1ではたしか、散弾銃以外にも、ホルスターに収めた拳銃を2丁ほど持ってた様子。
なのに、2発しか連射できない散弾銃ばかり使おうとする。
「だったら、ホルスターの拳銃いらないじゃん」と突っ込みたくなりました。
が、威力の小さい拳銃ではなく、残酷な威力を秘める散弾銃でないと、自分の怒りを表現できなかったのかもしれませんね。

マックスの散弾銃は、銃身を極端に短く挽き切ってましたね。発射と同時に、弾が広範囲に広がるように。
それに対しクムジャさん、
あまり大口径の銃ではなさそうでしたが、威力は抜群。
クロロホルムで拉致されそうになり、二人目の敵をやっつけた時の威力から察するに、特殊な弾丸を使ってたのかも?
ダムダム弾とか、ホローポイント弾とか。

マックスは実用一点張り、クムジャさんは様式美をも大事にする、ってことでしょうか?

って、長々とくだらないこと書いちゃいました。
すいません・・・

投稿: RYUYA | 2005/11/18 21:57

なにかあの`拳銃`が盛り上がり?始めていってますねぇ(笑)

RYUYAさん、遅ればせながらはじめましてです

確かにマックスの持っていたのって、元はライフルのように長いそーですね
散弾っていわゆる破片効果ですから、至近距離でなければ生かさず殺さずで、ジワジワと蝕むイメージでしょうかね?(怖)

あのクムジャ銃・・RYUYAさんの大口径じゃなくても威力はある・・っていうのを読んで、あのサイズであの音はありえない気が・・してきました(笑)
いや、何が言いたいのかというと、この銃と似つかわしくない?ような暴力的な`音響`が、映画の`運動=イメージ`を瞬時に対象から引き剥がすことによって、見る者を`ただ、その一発`で支配しているんですよね・・

何でも可愛くなければ・・と言う銃の先にあるものに、無差別で平等な`音響`がもたらす沈黙の支配がある・・なんて言うと、ちょっと穿った見方でしょうか?
あのパク・チャヌク監督お得意?の横移動のロングショットにおいて、あきらかに`冷酷`なのは銃を撃つクムジャでもなければ、人質を取って逃げるシン・ハギュンでもなく、あの`銃声そのもの`でしょう、きっと・・

韓国映画にみる`音響`の暴力的示唆って単なる痛さというよりも、傷口の小さな`切片`への偏執さに溢れている気がする・・
あの小さな銃と大音響の銃声という`対立`から生まれるのは、何度包帯を巻いて傷口を塞いでもジワジワと蒸れては零れてくる、治り難い`膿み`のようなものなのでわ?

クムジャの小指切る`あの感じ`も・・イヤだったなぁ(苦笑)
でもクムジャ的(チャヌク的?)デザイン美学(笑)で言うなら、あのシーンで一番欲しかったものは色、あのバーッと布を拡げたような血の赤なんでしょーね

投稿: リゾーム | 2005/11/19 01:25

>リゾームさん、RYUYAさんへ

皆さん“銃”には関心が大きいようで...^^

『マックス』の銃身を切り詰めた散弾銃は、明らかに殺人用ですね。
短い銃身の散弾銃は、アメリカでも所持を禁止されてますからね。。(オーストラリアは知らないけど・笑)

『クムジャさん』の銃は、北朝鮮スパイが潜入先で簡単に製造できる...というモノですね。
射程距離が短いのは、その辺が関係してるのかもしれませんが...
この映画の中では、“復讐相手の顔が見れる距離”というのがポイントでしょう。
そして...あの大きな銃声。。
う~ん...バレルそのものは太くてゴツイけど、口径は確かに小さいみたいです。
わずかな写真を手掛かりに見ても...38口径も無いような。。
反動も殆ど無いような感じだったから、22口径に近いのかな?
でも、いくら至近距離とはいえ、あの殺傷能力は...だとすれば、やはり特殊弾なのか...な?^^;;
射程距離が短い、銃声が大きい...それでいて、使用する弾の種類は説明無し。。
逆に言えば...威圧感を与えるために、ワザと銃声が大きくなる作りなのか...
ハハハ...考えるとキリが無いですね(笑)

パク・チャヌク監督自信、この銃には相当こだわりがあったのかもしれませんね。^^
そして、グリップに銀細工を施したクムジャさんのこだわり...
確かに怖いです。。(>_<)
そして、彼女のブラックコートとロングブーツの装束は...クムジャさんの美学なんですね。
小指の切断も...少年の親への謝罪ではなく、これから始める復讐への決意にも感じられます。

水平二連装というのは、ある意味単身の拳銃よりも、銃口を向けられた者にとって“絶対恐怖”であり“確実な死”の象徴なんでしょう。

なんだかガンマニアの集いになってしまったような...^^;;

投稿: makoto | 2005/11/19 03:26

makotoさんこんにちは!
TBありがとうございました。
みなさまのコメントを読ませていただくと、深く鑑賞されていて、感心します。
私は衝撃しか書けませんでした。

投稿: Yu- | 2005/11/19 07:32

>Yu-さん、こんにちは~!^^
この映画を興味深く鑑賞されてる方々は、みなさん“パク・チャヌク復讐劇”に魅了されちゃった人なんでしょうね(苦笑)
感じ方は人それぞれですから。^^
復讐三部作としての前二作品をご覧になられてない方は、概ねショックが大きく感じられたようです。

投稿: makoto | 2005/11/19 15:40

makotoさん、こんばんは

至近距離はまさにまさに`顔`への`射程`を確かめるもの、ですよねぇ・・やっぱり
そして何でか忘れてましたが(汗)、この銃の設計図はあの北韓の老スパイが持ち込んだモノでしたネ・・
それも`法句経`の経典にバラして、繋ぎ合わせるコトで`一体`の銃がその姿を現す

主体思想から`改宗`する為にクリスチャンになった金賢姫のように、信仰への帰依こそが絶対的な`洗脳`の判断としながらもしかし、その
主体思想の命題の一つである`自力更生`によって、潜入先で在り合わせの材料で革命的武器へと作り変えられ、それが赤化統一からクムジャの求める復讐の血の赤へと転倒するという、奇妙なアイロニー(笑)

いやコレは、あまりに下らなく?嵌り過ぎてしまうユーモア意外の何ものでも無いのですが、むしろこのバラバラになった紙切れが、一つの世界(銃)として組み立てられ`姿を現す`というのが、まあ面白いワケで・・

こういうのをすぐ`階級的な`という言い方で、マルキシズム的な`読み`に持っていてしまう行き方はつまらないですケドね
ダイジェストで`復讐者に憐れみを`を実は見たのですが、この映画も表面的な(いわゆる奪権的階級闘争的な)構造として読み取ってしまう、危険性に満ち溢れている・・
そもそも`良い誘拐と悪い誘拐`という`命題`が効いてます(パク監督の見事な罠ですね)

そう`読まない`為にも(たぶん、多くの人を悩ませていると思う)あのファンタシーな世界が一体どう係わっているんだろうか?という部分に行き着くんじゃないか、と僕は考えているのですが・・
クムジャさんはやっぱり論理的に組み立てられた映画ですヨ(捨てカットってほとんど無かったのでわ?)

投稿: リゾーム | 2005/11/19 23:00

リゾームさん、はじめまして。
「散弾っていわゆる破片効果ですから、至近距離でなければ生かさず殺さずで、ジワジワと蝕むイメージでしょうかね?(怖)」
って、すごい分析ですね!
ジョージ・ミラーがリゾームさんの分析を読んだら、
「俺はそんな深い意味をこめたつもりはない。だけど、このリゾームという人の分析は、“トゥー ビューティフォー”(「フォー」はレイザーラモン調で読んでください)。
映画HIHO誌にマッド・マックスについてインタビュー受けたら、リゾームなる人の分析を受け売りしてやれ」
と思うでしょう、きっと!

これからヨロシクお願いします!


>makotoさん
「水平二連装というのは、ある意味単身の拳銃よりも、銃口を向けられた者にとって“絶対恐怖”であり“確実な死”の象徴なんでしょう」
これもまた、すごい分析!
パク・チャヌク監督がmakotoさんの分析を読んだら、
「俺はそんな深い意味をこめたつもりはない。だけど、このmakotoという人の分析は“ノム アルンダフォー”(レイザーラモン調で)。
映画HIHO誌にクムジャさんについてインタビュー受けたら、makotoなる人の分析を受け売りしてやれ」
と思うでしょう、きっと!

お2人の分析の深さに、私、RYUYAは平伏さずにはいられません!
私はブログで、強いヒロインの短編小説を2つ披露してますが、クムジャさんにはとてもかないません。
が、もし良かったら読んでみてください。
http://blog.livedoor.jp/ryuya777/archives/50150403.html
http://blog.livedoor.jp/ryuya777/archives/50087443.html

私もいつか、マッド・マックスのような男になって、クムジャさんのような女性のオムコさんになりたい・・・

投稿: RYUYA | 2005/11/19 23:12

>リゾームさんへ

そもそも...私はあの伝道師が“胡散臭く”て仕方なかったのですが。。^^;;
クムジャにとって...と言うか、クムジャは別に熱心な信者ではなかったハズです。
それはあくまでも“模範囚”でなければならなかった彼女の...言わば企みだったのかと。。
そして、仏教の経典(銃の製造法)を手に入れたことによって、クムジャには伝道師も邪魔になったのでしょう。
だから豆腐を渡されても「大きなお世話よ」と...

「復讐者に憐れみを」でも誘拐が復讐のキッカケになってますが...
こちらは“復讐が復讐を呼ぶ”という...言ってみれば、最も人間的な狂気ですね。

>RYUYAさんへ

ハハハ...^^;;
リゾームさんはともかく、私は分析なんてしてませんから~ッ!(笑)
なんとなく...銃口が二つ並んでいたら怖さが倍増するなって思うだけですよ。
 ≫“ノム アルンダフォー”(レイザーラモン調で)。
思い浮かべて笑ってしまいましたよ(^^ゞ

RYUYAさん、小説も書かれてるんですね!
今度読ませていただきます!^^
・・・クムジャさんがヨメさん...浮気は絶対に出来ませんね(苦笑)

投稿: makoto | 2005/11/20 02:26

お早うございます

RYUYAさん、そんな風に言って頂けるなんて
・・(汗)、特にシネフィルでも無いんですが(汗)
たぶん、映画とは全く別の`何か`について語っているのでしょーね、自分は・・
でも`何か`を言うということは、結局それしか無いんですケド・・(ああ、理屈っぽい・・謝)
小説お書きになられているんですね・・細かな描写からいきなり法的な判例に転換するのは驚きましたが、パッと見なんでジックリと読ませて頂きます

makotoさん、そうそうあのプリーチャーって一体何者だったのでしょうね?
映画の導入口で、あきらかにこの`物語`の主導権を握っていたのはプリーチャーですね
そして同時にプリーチャーとクムジャの`裏切り`は、クムジャの罪の捏造に加担した、あの刑事との(私刑における)`契約`が対応する

クムジャにとって`模範的な`ものには、必ずそれを方向づけ牽引する`力`(力能と言った方がソレっぽい?)が存在すると思います
プリーチャーとあの刑事の行為は、表裏一体の関係にあるんじゃないでしょうか?

投稿: リゾーム | 2005/11/20 10:16

コメントどうもでした~
イ・ヨンエさんの迫力ある演技に圧倒されました
復讐者に憐れみを まだ見ていないんですけどやっぱりみないと完結しないですよね・・・・

投稿: さくさく | 2006/05/07 23:35

>さくさくサン、ありがとです~!^^
イ・ヨンエさん...迫力ありましたよね。凄味があって、正直「その顔...」って引いちゃったシーンもありましたよ。
『復讐者に憐れみを』は、ちょっと“痛い”シーンが多いので...あまりお薦めは出来ませんけど、復讐シリーズの第一弾ですから、いつか克服して見てください(^^ゞ

投稿: makoto | 2006/05/07 23:45

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